アスカトップレディ（2007年生、母タガノシャーディ）

アスカトップレディ（2007年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「飛鳥の高貴な女性」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤボス（当時10歳）と交配したタガノシャーディが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は藤井牧場。戦績は、中央平地30戦5勝2着4回。2012年の京都金杯(ハンデG3)で3着に入った他、2011年の府中牝馬ステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤井益美から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月5日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3歳（2010年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったランリョウオーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアカシックレコードに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月25日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下の白藤賞（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったアドマイヤプリンスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のあずさ賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（7戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヤマニンガーゴイルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月1日、中2週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエスピナアスールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

12月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2011年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤテンバを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月23日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るネヴァーフェイドを半馬身差し切って制した。

5月21日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のベストクルーズをハナ差振り切って4勝目を収める

6月19日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月14日、中7週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月8日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月16日、連闘で迎えた19戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリーチコンセンサスに1馬身3/4の差をつけて5勝目を挙げた。

12月18日、中5週で迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

1月29日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、NST賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた27戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

12月15日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

6歳（2013年）

1月19日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

4月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。