ナニハサテオキ（2019年生、母ファーマジェンヌ）

ナニハサテオキ（2019年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「何はさておき」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時21歳）と交配したファーマジェンヌが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は株式会社目黒牧場。2024年のフリオーソレジェンドカップに勝利した他、2024年の埼玉新聞栄冠賞を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月15日、デビュー戦は藤井勘一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

10月2日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプレシャスソウルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月4日、中6週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

1月16日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、3歳1勝クラスの梅花賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。4頭立ての1番ゲートからスタート。競走除外となった。

3歳（2022年）

1月23日、中6週で迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの若竹賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのフリージア賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月17日、中7週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

5月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

4歳（2023年）

1月12日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から43kg増やして迎えた9戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、福寿草特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のグーガルドリームズに2馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

2月1日、中2週で迎えた10戦目は、猛虎特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のナインバイパーに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

2月16日、中1週で迎えた11戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモイットウセイを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、青葉空特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るビクトリーサイトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

8月22日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、立秋特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るワガンセを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月11日、中2週で迎えた14戦目は、多摩オープン（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したソリストサンダーにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月15日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、フロイデ特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプレストカイザーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2024年）

1月4日、中2週で迎えた16戦目は、スパーキングオールスターチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヴィゴーレに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

2月1日、中3週で迎えた17戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦4勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したライトウォーリアにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月7日、中4週で迎えた18戦目は、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったギガキングに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月28日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、フリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のギガキングに3馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

9月25日、中3週で迎えた20戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦5勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた21戦目は、埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で森泰斗騎手（9戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユアヒストリーに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。