トパンガ（2006年生、母リアルナンバー）

トパンガ（2006年1月28日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「高い場所（インディアン語）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したリアルナンバーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回、中央障害6戦1勝2着1回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の松籟ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって9,450万円で落札された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

3月1日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

3月28日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、マイファーストラヴに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスズカマグナムを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

8月9日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月6日、連闘で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

12月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したマツリダガッツにアタマ差届かず2着となった。

4歳（2010年）

1月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったロードニュースターに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジョイザラスに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月14日、中6週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月19日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月19日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクレバーロッシーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

7月24日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた17戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

5歳（2011年）

7月10日、約10か月半の休み明けで迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のラインドリームをクビ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

8月6日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

6歳（2012年）

1月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

1月29日、中2週で迎えた22戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るドリームノクターンを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

2月18日、中2週で迎えた23戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

4月8日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

10月27日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャコームサシからクビ差の2着に甘んじた。

11月17日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のヒカルアカツキに3馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月23日、中4週で迎えた27戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7歳（2013年）

1月12日、中2週で迎えた28戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6月16日、約5か月の休養明けで迎えた29戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。14着に終わった。

10月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた31戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、神無月特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。