アポインホープ（2008年生、母マルターズガール）

アポインホープ（2008年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアポインテッドデイ（当時7歳）と交配したマルターズガールが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は広田牧場。戦績は、地方34戦9勝2着6回。2011年のスプリングカップ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上雅規から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、藤春修二から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、大薮憲三によって378万円で落札された。

原口次夫厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2010年）

8月27日、デビュー戦は岡部誠騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュゴールド（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（名古屋ダート800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセトノライトに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたミサキティンバー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳戦の若駒特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

12月10日、中6週で迎えた5戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のミスマンボに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3歳（2011年）

1月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のキング（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマダムショコラに2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

1月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦の白鳥特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したゼニトッタにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の若鮎特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のバーンバーンバーンに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月10日、中3週で迎えた9戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のミサキティンバーに1馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

4月4日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の新緑賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月5日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた12戦目は、一般B4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったホワイトミーナにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた13戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、スクーデリアの青草☆うまウマ杯（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた14戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のデルマアグリッピナをアタマ差振り切って断トツの支持に応えた。

4歳（2012年）

1月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、一般B7 C2（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた16戦目は、水仙特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キングゴールドオーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月24日、中1週で迎えた17戦目は、松露賞（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアズマインパクトに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月19日、中2週で迎えた18戦目は、牡羊座特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で柿原翔騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた19戦目は、イースター賞（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柿原翔騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったワイエスドンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月18日、連闘で迎えた20戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柿原翔騎手（5戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったアサケマックスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中1週で迎えた21戦目は、新緑特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柿原翔騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケントリュウコウに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

5月28日、中3週で迎えた22戦目は、麦秋特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柿原翔騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケントリュウコウに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月4日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ヘラクレス座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柿原翔騎手（8戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月2日、中3週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた24戦目は、文月特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた25戦目は、風鈴特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柿原翔騎手（9戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月18日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、紅葉特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた27戦目は、月見特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた28戦目は、さそり座特別（名古屋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた29戦目は、霜月特別（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は柿原翔騎手（10戦3勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

12月9日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた30戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、水仙特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた31戦目は、宮平鷹志騎手を鞍上に迎えて、ノースポール特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5歳（2013年）

1月13日、中1週で迎えた32戦目は、サイネリア特別（佐賀ダート1750m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮平鷹志騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた33戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、梅花特別（佐賀ダート1750m 晴/不良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

4月14日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、マーガレット特別（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。