マコトライデン（1994年生、母フェードロリエ）

マコトライデン（1994年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタマモクロス（当時10歳）と交配したフェードロリエが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着4回、地方3戦0勝。1998年のシリウスステークス(ハンデG3)に勝利した他、1998年のセントウルステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月15日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイワボーシュウに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、中1週で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したエイシンアーバンに3/4馬身届かず2着となった。

10月19日、中2週で迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダイタクヤマトに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月14日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のユウキキングスターを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

3歳（1997年）

9月13日、約9か月の休養明けで迎えた7戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた8戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

11月16日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったハットトリッカーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月7日、中2週で迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

4歳（1998年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のライトバウアをハナ差振り切って3勝目を収める

4月18日、中2週で迎えた12戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

6月6日、中3週で迎えた14戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月19日、中5週で迎えた15戦目は、KBC杯（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセンタームービングをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

8月9日、中2週で迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月30日、中2週で迎えた17戦目は、小倉日経オープン（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた18戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったマイネルラヴにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

10月31日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

12月12日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオースミジェットを3/4馬身振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

5歳（1999年）

1月31日、中6週で迎えた21戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた22戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月17日、中7週で迎えた23戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた24戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

6歳（2000年）

4月1日、約11か月の休養明けで迎えた25戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

5月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

6月18日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

7歳（2001年）

3月4日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた29戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

6月17日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた32戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（9戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

8月15日、中7週で迎えた33戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。