メイショウボーラー（2001年生、母ナイスレイズ）

メイショウボーラー（2001年4月16日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ボーラーハットを考案、製作した人」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時7歳）と交配したナイスレイズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日の出牧場。戦績は、中央平地23戦7勝2着3回、地方5戦0勝2着2回、海外1戦0勝。2005年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、2006年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

7月20日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 雨/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のユウゼータに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロイヤルセランガーに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

9月7日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモサンビームに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月18日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のグレイトジャーニーに2馬身の差をつけて無傷の4連勝で2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

12月14日、中7週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、コスモサンビームにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2004年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦4勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、コスモバルクに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月18日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦4勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（6戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた9戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（7戦4勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

10月30日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（8戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（9戦4勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（10戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエンゲルグレーセに3馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

1月29日、中2週で迎えた14戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（11戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハードクリスタルに7馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

2月20日、中2週で迎えた15戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（12戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く持ち堪えて、最後は2着のシーキングザダイヤに1馬身1/4の差をつけてダートマイル王の称号を手にした。

3月27日、中4週で迎えた16戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（13戦7勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

5月5日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、G1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（14戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

11月3日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から9kg戻して迎えた18戦目は、G1のJBCスプリント（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（15戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月28日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したニホンピロサートを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2006年）

1月29日、中4週で迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は福永祐一騎手（16戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた21戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（17戦7勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

5月3日、中9週で迎えた22戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（18戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月4日、中4週で迎えた23戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（19戦7勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

8月15日、中9週で迎えた24戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（20戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメイショウバトラーを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

9月10日、中3週で迎えた25戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（21戦7勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた26戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（22戦7勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったテイクオーバーターゲットに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月28日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（23戦7勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月10日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（24戦7勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。0着に敗れた。

6歳（2007年）

9月30日、約10か月の休み明けで迎えた29戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（25戦7勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず15着に終わった。