アスクデピュティ（2004年生、母マルカコマチ）

アスクデピュティ（2004年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したマルカコマチが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦5勝2着5回。2010年の白富士ステークス(オープン)で3着に入った他、2007年の紫苑ステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月12日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 曇/不良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

8月27日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

3歳（2007年）

6月10日、約9か月半の休み明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

7月21日、中5週で迎えた4戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 雨/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のゲラウトマイウエイに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月5日、中1週で迎えた5戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネカンナを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月26日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクィーンスプマンテを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月8日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

9月22日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（2008年）

2月9日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

4月19日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキクカラヴリイを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

5月25日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したエールスタンスにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月20日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したモエレカトリーナにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月9日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したストロングラリーに半馬身届かず2着に敗北した。

8月30日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（5戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

9月27日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のモアスマイルを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月18日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミスティックリバーをアタマ差振り切って4勝目を奪取した。

11月16日、中3週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず13着に敗れた。

5歳（2009年）

4月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

5月17日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（6戦1勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

8月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦0勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（7戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

10月25日、中5週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた27戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトップカミングをクビ差振り切って優勝

12月6日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた32戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。