ツララ（2014年生、母ブルーペール）

ツララ（2014年4月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「つらら」。毛色は芦毛。種牡馬のモエレプルトス（当時11歳）と交配したブルーペールが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。2020年のハヤテ特別(一般)に勝利した他、2019年のスプリント特別(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

11月6日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月10日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、若干速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

3歳（2017年）

4月9日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

7月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

8月19日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月7日、中6週で迎えた7戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C2十六（盛岡ダート1200m 雨/重）に出走。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のポルタヴィオンをハナ差振り切って初白星を挙げた。

10月22日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2九（盛岡ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヴィクトリアレーヴに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月19日、中3週で迎えた9戦目は、JA岩手ふるさとひとめぼれ杯（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（2戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、スムーズジャズに半馬身交わされて2着となった。

12月10日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2八（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴァベーネに7馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

4歳（2018年）

4月8日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、スズラン賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ティムシェルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月22日、中1週で迎えた12戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、タカネザクラ賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた13戦目は、震災復興子ども達に夢と笑顔を（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のカリスマサンスカイをクビ差振り切って制した。

5月28日、中2週で迎えた14戦目は、木村直輝騎手を鞍上に迎えて、ハクチョウゲ賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた15戦目は、アジサイ賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジャガーゲイムに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた16戦目は、ジュライカップ（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は木村直輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のゼンザイに4馬身の差をつけて優勝

7月16日、中1週で迎えた17戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、ジャパンジョッキーズカップ第1戦（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたヒライズミナンバー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月21日、中4週で迎えた18戦目は、シュウカイドウ賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木村直輝騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のミラクルメーカーをハナ差振り切って6勝目をつかんだ。

9月3日、中1週で迎えた19戦目は、震災復興子ども達に夢と笑顔を（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村直輝騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のコウギョウヘイローを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

9月30日、中3週で迎えた20戦目は、白神賞（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村直輝騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた21戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、ストロベリーツリー賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたパラボラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月26日、中5週で迎えた22戦目は、一般B1（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5歳（2019年）

1月16日、中6週で迎えた23戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ジオファームベジドライ発売記念（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

2月11日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた24戦目は、一般C2五六（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

2月19日、連闘で迎えた25戦目は、一般C2四五（船橋ダート1500m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた26戦目は、一般C2（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた27戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月28日、中4週で迎えた28戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/重）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したフォルスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5月20日、中2週で迎えた29戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原俊吏騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のミスティカルを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6月18日、中3週で迎えた30戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原俊吏騎手（5戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

7月14日、中3週で迎えた31戦目は、M2の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原俊吏騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

8月26日、中5週で迎えた32戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原俊吏騎手（7戦2勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ミスティカルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月21日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定オープンのヴィーナススプリント（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原俊吏騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた34戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で菅原俊吏騎手（9戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスティカルに1馬身1/4の差をつけて制した。

11月16日、中5週で迎えた35戦目は、塚本涼人騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた36戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて5着に敗れた。

6歳（2020年）

1月7日、中2週で迎えた37戦目は、スプリント特別（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原俊吏騎手（10戦3勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

4月13日、約3か月の休養明けで迎えた38戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、陽春特別（水沢ダート1600m 小雨/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた39戦目は、スプリント特別（水沢ダート850m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた40戦目は、ハヤテ特別（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩本怜騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るボルドープラージュを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って制した。

6月8日、中3週で迎えた41戦目は、スプリント特別（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は山本政聡騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた42戦目は、ハヤテ特別（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は岩本怜騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

8月3日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた43戦目は、関本玲花騎手を鞍上に迎えて、盛夏特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。