ディープスカイ（2005年生、母アビ）

ディープスカイ（2005年4月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋空。澄み切った大空」。2008年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時7歳）と交配したアビが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着7回。2008年の日本ダービー（東京優駿）(G1)に勝利した他、2008年のNHKマイルカップ(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

10月8日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 小雨/良）に出走。馬体重は506kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したロードバリオスに半馬身届かず2着となった。

11月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったピサノエミレーツに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったマイサイドキックを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3歳（2008年）

1月13日、中3週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシャイニングデイに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したコウヨウマリーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月1日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月29日、中3週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアドマイヤコマンドに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

5月11日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のブラックシェルに1馬身3/4の差をつけて3歳マイル王の座に輝いた。

6月1日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のスマイルジャックに1馬身半の差をつけてダービー馬の称号を勝ち取った。

9月28日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブラックシェルをクビ差振り切って4連勝で4つ目の重賞タイトルをゲットした。

11月2日、中4週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦4勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた14戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したスクリーンヒーローに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2009年）

4月5日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（6戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたドリームジャーニー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月7日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で四位洋文騎手（7戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したウオッカに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月28日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で四位洋文騎手（8戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。