ワンダフルラッシュ（2013年生、母アドマイヤパンチ）

ワンダフルラッシュ（2013年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「素敵なことがいっぱい」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバゴ（当時12歳）と交配したアドマイヤパンチが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）様似共栄牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着1回。2016年の葵ステークス(オープン)で3着に入った他、2015年のクリスマスローズステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、様似共栄牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビッグレッドファームによって1,090.8万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,800万円（36万×50口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月29日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

9月21日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイワダッチェスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

10月4日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

11月21日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き14着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のタイセイエクレールをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月26日、中1週で迎えた6戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2016年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた8戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

5月15日、中5週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月18日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

6月26日、連闘で迎えた11戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた12戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月4日、中6週で迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

10月1日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

4歳（2017年）

4月1日、約6か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月23日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず17着に終わった。

7月16日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

11月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

5歳（2018年）

4月8日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた22戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルーズベルトゲームをハナ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

5月19日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦2勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったディバインコードにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月25日、中7週で迎えた26戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2018ワールドオールスタージョッキーズ第1戦（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（9戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

11月4日、中4週で迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（10戦2勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。