カネハボマイ（1988年生、母テキサナ）

カネハボマイ（1988年4月9日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のゲイメセン（当時13歳）と交配したテキサナが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は合資会社青森牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着3回。1991年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で3着に入った他、1991年のジュニアカップ(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

11月11日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、シャコーグレイドに交わされて2馬身差の2着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた2戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、ツクバナイスに半馬身交わされて2着となった。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモガミナイトに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（1991年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャコーグレイドを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は垂れてしまい17着に終わった。

6月2日、中6週で迎えた6戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入った。

6月30日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

9月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg減らして迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

11月17日、中7週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたミュージックタイム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

4歳（1992年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は谷中公一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた12戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。