ジオグリフ（2019年生、母アロマティコ）

ジオグリフ（2019年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「地上絵」。毛色は栗毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したアロマティコが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の皐月賞(G1)に勝利した他、2024年の札幌記念(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月26日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアサヒに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月4日、中9週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアスクワイルドモアに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月19日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2022年）

2月13日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったダノンベルーガにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月17日、中8週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のイクイノックスに1馬身の差をつけてクラシックの栄冠を手にした。

5月29日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月30日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月11日、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4歳（2023年）

2月25日、G1のサウジカップ（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1800m）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。4着に終わった。

11着に終わった。

6月25日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月3日、中7週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はW.ビュイック騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

5歳（2024年）

2月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月31日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月2日、中8週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったノースブリッジに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。