アクアビット（1986年生、母ナスノジヨリー）

アクアビット（1986年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のゴーマーチング（当時21歳）と交配したナスノジヨリーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。1989年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稲葉幸夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

10月15日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナイスページェントに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

3歳（1989年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳400万下の春菜賞（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたルーミナススマイル決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月25日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下のもくれん賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチョウカイエクセルに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（4戦2勝）。20頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

6月4日、中6週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のフブキオウを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

7月2日、中3週で迎えた10戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

4歳（1990年）

2月24日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、アメジストステークス（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた13戦目は、やまびこステークス（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

6月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

6月10日、連闘で迎えた16戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（9戦2勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く最後はカッスルキングと並んで10着同着となった。

6月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（10戦2勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず4着に終わった。