トウカイタロー（1990年生、母トウカイマリー）

トウカイタロー（1990年5月9日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時16歳）と交配したトウカイマリーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）松栄牧場。戦績は、中央平地23戦6勝2着5回。1997年の鳴尾記念(G2)で2着に入った他、1996年の新潟記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月28日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったビスキットスローにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4歳（1994年）

7月9日、約19か月の休養明けで迎えた3戦目は、5歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ビスキットスローに半馬身交わされて2着となった。

7月23日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンマウントを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月6日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったヤエノマサにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5歳（1995年）

6月4日、約10か月の休養明けで迎えた6戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の西陣特別（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダイイチフローネに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

7月2日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のプリンセスメールに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6歳（1996年）

7月6日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の三木特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のフサイチスターを3/4馬身振り切って休み明け初戦を物にした。

7月28日、中2週で迎えた9戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、キングファラオに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月25日、中3週で迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のサクラキャンドルに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月6日、中5週で迎えた11戦目は、秋野ステークス（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワオーシャンをクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

10月27日、中2週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村山明騎手（3戦3勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に沈んだ。

12月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（4戦3勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

7歳（1997年）

6月15日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（5戦3勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、バブルガムフェローに交わされて2馬身差の2着となった。

7月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村山明騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた16戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村山明騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

9月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で村山明騎手（8戦3勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

8歳（1998年）

4月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で村山明騎手（9戦3勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で村山明騎手（10戦3勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた20戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で村山明騎手（11戦3勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

7月26日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で村山明騎手（12戦3勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

8月30日、中4週で迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた23戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。