オールアウト（2016年生、母ヤマノテンジン）

オールアウト（2016年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「筋肉を限界まで追い込むこと」。毛色は栗毛。種牡馬のカンパニー（当時15歳）と交配したヤマノテンジンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川隆則。2018年の九州ジュニアチャンピオン(地方重賞)で2着に入った他、2019年の鯱の門特選で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中橋清から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、酒井孝敏ホールディングス合同会社によって216万円で落札された。2歳のとき、酒井孝敏から「九州トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

東眞市厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2018年）

6月29日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳（佐賀ダート900m 雨/不良）に出走。馬体重は474kg。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターオブジーンに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月16日、中1週で迎えた2戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったムーンパスノキセキを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月12日、中3週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、スターオブジーンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月26日、中1週で迎えた4戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた5戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったニュールックに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

10月14日、中4週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したローズカラーに半馬身届かず2着に敗北した。

11月3日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、2歳戦の天山賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフェザーパルフェに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

11月25日、中2週で迎えた8戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のカペラ賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2019年）

1月5日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの佐賀若駒賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（5戦2勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の飛燕賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小松丈二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた12戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、春蘭賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた13戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の佐賀皐月賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた14戦目は、3歳オープンの鯱の門特選（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、最後はムーンパスノキセキと並んで3着同着となった。

5月26日、中2週で迎えた15戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のDS2019九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた16戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B3（佐賀ダート1400m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の高知優駿（高知ダート1900m 晴/不良）に出走。鞍上は小松丈二騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた18戦目は、七夜月賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小松丈二騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（7戦2勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

8月17日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（8戦2勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では末脚がパッとせず18着に終わった。

9月16日、中3週で迎えた21戦目は、3歳地方重賞の西日本ダービー（西（高知ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は小松丈二騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

12月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、小林拓未騎手を鞍上に迎えて、除夜の鐘賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4歳（2020年）

1月24日、中2週で迎えた23戦目は、一般C1一二（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林拓未騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

2月3日、中0週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、ひいらぎ特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

2月28日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、一般C1一二三（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小林拓未騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1一二三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林拓未騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1二三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林拓未騎手（4戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた28戦目は、クリスタルナイト賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林拓未騎手（5戦0勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた29戦目は、一般C1二三四（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小林拓未騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた30戦目は、一般C1一二三（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林拓未騎手（7戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見所を作れず14着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた31戦目は、一般C1二三四（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小林拓未騎手（8戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた32戦目は、楽天競馬でポイントマシマシ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で小林拓未騎手（9戦0勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた33戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小林拓未騎手（10戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた34戦目は、一般C1四五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小林拓未騎手（11戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

9月9日、中2週で迎えた35戦目は、高橋昭平騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五六（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。