アイビーサイクロン（1985年生、母サイクロン）

アイビーサイクロン（1985年5月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時11歳）と交配したサイクロンが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏服部牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の衣笠特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

6月4日、デビュー戦は安藤賢一騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神芝1200m 晴/重）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

7月31日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、マルサンタカラに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月2日、中4週で迎えた5戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のイブキラブソングをハナ差振り切って初白星を挙げた。

10月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下の喜多方特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

4歳（1989年）

4月29日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、5歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤賢一騎手（4戦0勝）。20頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上400万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（5戦0勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るテルノロッキを異次元の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

6月10日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったニューチャンピオンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

7月15日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダービートーアに2馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月29日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の博多特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤賢一騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤賢一騎手（9戦2勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず最後はダイカツニシキと並んで9着同着となった。

10月29日、中8週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤賢一騎手（10戦2勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安藤賢一騎手（11戦2勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で安藤賢一騎手（12戦2勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で安藤賢一騎手（13戦2勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着を確保した。

5歳（1990年）

9月9日、約9か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で安藤賢一騎手（14戦2勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の志摩特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で安藤賢一騎手（15戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

10月7日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で安藤賢一騎手（16戦2勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で安藤賢一騎手（17戦2勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

11月3日、連闘で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で安藤賢一騎手（18戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のダイアモンドエリナを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。