ワールドワイド（2006年生、母エリモシンフォニー）

ワールドワイド（2006年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界的な」。毛色は芦毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時21歳）と交配したエリモシンフォニーが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地32戦6勝2着7回。2012年のプロキオンステークス(G3)で4着に入った他、2011年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

12月28日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダスタップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

2月14日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルクフォーチュンに2馬身半の差をつけて優勝

6月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したショウサンウルルにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月25日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

11月22日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエーシンクールディを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたウインプレミアム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月20日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4歳（2010年）

1月17日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のティアップワイルドに3馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

2月21日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月27日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したオシャレキングにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月16日、中8週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では物凄い伸び脚を見せたが、伸びてきたキタノアラワシ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のペガサスヒーローに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

12月12日、中3週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阪神ウインタープレミアム（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメトロノースを半馬身振り切って5勝目をマークした。

5歳（2011年）

1月30日、中6週で迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのポラリスステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月15日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトーホウドルチェを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

6月4日、中2週で迎えた26戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のクリスタルボーイに1馬身3/4の差をつけて優勝

7月10日、中4週で迎えた27戦目は、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

10月22日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したレディルージュを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（11戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6歳（2012年）

7月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた30戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

9月15日、中9週で迎えた31戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（13戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はファリダット、タンジブルアセットと並んで3着同着となった。