アドマイヤダンク（2004年生、母ロイヤルカード）

アドマイヤダンク（2004年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ダンクシュートより」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したロイヤルカードが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地17戦5勝2着1回、地方13戦3勝2着2回。2012年の吉野ヶ里記念(地方重賞)に勝利した他、2012年の鏡山特別で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

8月26日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリールボルケーノを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2008年）

2月3日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のアロドに1馬身3/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

7月13日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2009年）

1月5日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョーモルデューに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を制した。

1月31日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウゲンスイを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンブーアズーリを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

3月29日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るポートラヴを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

4月26日、中3週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

7歳（2011年）

6月26日、約20か月の休養明けで迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、夏至ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

8月6日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

9月19日、中5週で迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

11月20日、中6週で迎えた17戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

8歳（2012年）

1月8日、中6週で馬体重を前走から23kg増やして迎えた18戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、九州オールカマー（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた19戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、鶴見岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月8日、中0週で迎えた20戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 雪/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた21戦目は、鏡山特別（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフサイチオフトラを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4月22日、中7週で迎えた22戦目は、由布岳特別（佐賀ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた23戦目は、九千部山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のデュナメスに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6月3日、中3週で迎えた24戦目は、高千穂峰特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、タニノウィンザーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月17日、中1週で迎えた25戦目は、多良岳特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイホウホップに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月15日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカミノチカラに1馬身半の差をつけて優勝

8月15日、中3週で迎えた27戦目は、岩永千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

9歳（2013年）

2月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から37kg減らして迎えた28戦目は、鏡山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩永千明騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた29戦目は、地方重賞のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岩永千明騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた30戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の由布岳賞（佐賀ダート2000m 晴/不良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。