カツトクシン（1985年生、母タケワカ）

カツトクシン（1985年4月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタケシバオー（当時20歳）と交配したタケワカが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）赤石牧場。戦績は、中央平地9戦5勝2着2回、地方1戦0勝。1989年の金杯(ハンデG3)に勝利した他、1988年の愛知杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

6月19日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダイセイジンを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月9日、中2週で迎えた2戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のすいれん賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ハギノイシンパワーに半馬身交わされて2着となった。

9月11日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳以上400万下の豊中特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のリワードテムジンに6馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

10月2日、中2週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ミリオンハイラインに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月15日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナチノパーソに2馬身の差をつけて3勝目を収める

11月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、6着を確保した。

12月11日、中4週で迎えた7戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインターアニマートに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のミスターシクレノンを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月5日、中7週で迎えた9戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

6歳（1991年）

5月23日、約27か月の休養明けで迎えた10戦目は、岡島玉一騎手を鞍上に迎えて、知床賞（帯広ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。8着に敗れた。