マスターエクレール（2009年生、母Sabathani）

マスターエクレール（2009年4月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋稲妻（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のElusive Quality（当時16歳）と交配したSabathaniが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、地方5戦1勝2着3回。2015年の船橋記念(S3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

4月14日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1800m 雨/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた2戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

5月12日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

7月14日、中8週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

7月21日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るディアイレイザーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

8月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったパワフルラリマーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月20日、中9週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた9戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1900m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

4歳（2013年）

3月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のフランスギャルをクビ差振り切って2勝目を手にした。

4月20日、中2週で迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

6月23日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったリベルタドーレスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラフジェントリーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月4日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の江差特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月29日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

5歳（2014年）

1月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

5月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた18戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月20日、中9週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

8月17日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

10月25日、中9週で迎えた21戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

12月1日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、里神楽スプリント（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリクサーに6馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（2015年）

1月14日、中5週で迎えた23戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、平均ペースで集団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ナイキマドリードにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月13日、中7週で迎えた24戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、駿風スプリント（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキョウエイロブストに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のティアラカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

4月20日、中3週で迎えた26戦目は、プレセペ賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、マルモリロイヤルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。