タマモサポート（2003年生、母アンサーミー）

タマモサポート（2003年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋支える」。毛色は鹿毛。種牡馬のタマモクロス（当時19歳）と交配したアンサーミーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は対馬正。戦績は、中央平地35戦6勝2着2回。2009年の京都金杯(ハンデG3)に勝利した他、2006年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月20日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタガノボーディングに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったサクラメガワンダーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

3歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月19日、中5週で迎えた5戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のフィールドベアーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

4月29日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（5戦2勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

7月2日、中8週で迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のソングオブウインドに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

9月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

4歳（2007年）

5月5日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

6月24日、中6週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したユメノシルシにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月15日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志でバテずに粘り続けて、最後は2着のガッテンワンに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

9月8日、中3週で迎えた14戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい6着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた15戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月10日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5歳（2008年）

2月2日、中8週で迎えた18戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月16日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた20戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた21戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

8月10日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

8月31日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦1勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた24戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた26戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のゲイルスパーキーに2馬身半の差をつけて5勝目をマークした。

6歳（2009年）

1月5日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のマルカシェンクに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

1月31日、中3週で迎えた28戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（9戦3勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（10戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた31戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（11戦3勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。

11月28日、約6か月の休養明けで迎えた32戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で津村明秀騎手（12戦3勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

7歳（2010年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で津村明秀騎手（13戦3勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

1月30日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた34戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で津村明秀騎手（14戦3勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

5月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた35戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。