タガノウィリアム（2017年生、母タガノジョイナー）

タガノウィリアム（2017年4月12日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+勇敢な守護者の意味を持つ人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時12歳）と交配したタガノジョイナーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。2022年の姫山菊花賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月20日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

10月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた4戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

3歳（2020年）

3月29日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたイサチルサターン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

4月11日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウカズサをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ハイクアウトにクビ差交わされて2着となった。

7月4日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

7月25日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月22日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小牧太騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

12月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小牧太騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小牧太騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

1月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で小牧太騎手（10戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオーヴァーネクサスに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月13日、中2週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、メイショウヨカゼに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの岩国特別（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月29日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのRKB賞（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（12戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、アドマイヤメティスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2022年）

3月20日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた22戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6月10日、中9週で迎えた23戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、早乙女特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスマイルサルファーに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月21日、中5週で迎えた24戦目は、いい味だしてる。淡路ビーフ（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイプルブラザーに8馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月12日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の摂津盃（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

9月29日、中6週で迎えた26戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ラッキードリームに3/4馬身交わされて2着となった。

12月1日、中8週で迎えた27戦目は、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で笹田知宏騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

6歳（2023年）

1月3日、中4週で迎えた28戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の新春賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

2月1日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、ひょうご雪姫ポーク特別（姫路ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンヌプリに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月23日、中6週で迎えた30戦目は、紀州うめたまご特別（姫路ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったバーニングペスカに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

6月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は笹田知宏騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月13日、中4週で迎えた32戦目は、新番組BAOOへゴー!賞（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹田知宏騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のツムタイザンに1馬身の差をつけて優勝

8月11日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の摂津盃（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹田知宏騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

9月29日、中6週で迎えた34戦目は、スポニチなにわ賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笹田知宏騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

11月23日、中7週で迎えた35戦目は、神無月特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で笹田知宏騎手（9戦3勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

7歳（2024年）

1月2日、中5週で迎えた36戦目は、イグナイターに続け!2024初夢賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹田知宏騎手（10戦3勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

2月1日、中3週で迎えた37戦目は、市川町愛アンハート号特別（姫路ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で笹田知宏騎手（11戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月29日、中3週で迎えた38戦目は、神戸ビーフ特別（姫路ダート1500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で笹田知宏騎手（12戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハナブサに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月29日、中8週で迎えた39戦目は、飛山濃水杯（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で笹田知宏騎手（13戦4勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

6月20日、中6週で迎えた40戦目は、夏至特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で笹田知宏騎手（14戦4勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた41戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A1二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

10月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた42戦目は、神無月特別（園田ダート1870m 曇/稍重）に出走。鞍上は笹田知宏騎手（15戦4勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。