レディーアーサー（2019年生、母スイートフィズ）

レディーアーサー（2019年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時14歳）と交配したスイートフィズが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2021年のイノセントカップを連覇した他、2021年のイノセントカップ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、定蛇邦宏によって1,210万円で落札された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2021年）

4月29日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったバウチェイサーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブレイブゼウスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月24日、中4週で迎えた3戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

9月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、2歳地方重賞のイノセントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るプライルードを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月14日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のササキンローズに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月31日、中6週で迎えた7戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2022年）

3月11日、中9週で迎えた8戦目は、3歳戦のムスカリ特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1800m 雨/重）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

5月11日、中2週で迎えた10戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

9月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、宮益坂賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月6日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、アンドロメダ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したカンパリフレイバーにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月15日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の一般B2 B3（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったハローキャンディにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月28日、中5週で迎えた14戦目は、L-WING賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4歳（2023年）

2月23日、中7週で迎えた15戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、アメジスト賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

5歳（2024年）

3月24日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、杉村部長退職記念特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のスプリングラヴに1馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

4月13日、中2週で迎えた17戦目は、井上瑛太騎手を鞍上に迎えて、永井誠・富樫佳宏特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルミュトスに4馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。