フォースライン（2014年生、母ローザブランカ）

フォースライン（2014年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力線。固体力学で、架空の変形体内で働く最大の力と方向を描画する線」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時7歳）と交配したローザブランカが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2019年の是政特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

12月3日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は520kg。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 小雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタガノグルナに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月25日、中7週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイセイトラップにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、ペガサスシャーインに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（6戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトゥットベーネを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月24日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で北村友一騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

10月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で北村友一騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったモンストルコントに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2018年）

1月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で北村友一騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るサマーサプライズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

1月20日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で北村友一騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月31日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で北村友一騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中ノ岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で北村友一騎手（12戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

8月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（13戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月9日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（14戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（15戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたスズカガルチ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月20日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（16戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のロジティナに2馬身半の差をつけて3勝目を収める

5歳（2019年）

2月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（17戦3勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、伸びてきたアドラメレク決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中2週で迎えた21戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジェミニズに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

6月29日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白川郷ステークス（中京ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

6歳（2020年）

1月25日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた24戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

4月26日、中8週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスの桃山ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（18戦3勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2020年6月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。