ニシノボレロ（2009年生、母マラチバンド）

ニシノボレロ（2009年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スペインの民族舞踊、舞曲」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時24歳）と交配したマラチバンドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川上牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着7回、地方7戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2014年の青嵐賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったブラックビーンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったオーブルチェフにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

10月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルハーシェルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（2012年）

3月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったプレミアムタイムをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

4月22日、中2週で迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はオパールパワーと並んで2着同着となった。

5月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のウォーターフォードを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

6月24日、中3週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったヤマニンアーマーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月22日、中3週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルマークをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

8月5日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた16戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

12月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

4歳（2013年）

1月12日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

1月26日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた23戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月5日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5歳（2014年）

1月5日、約7か月の休み明けで迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

2月8日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた28戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルスパーブに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

3月1日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ケンブリッジサンに交わされて1馬身差の2着となった。

5月3日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフェデラルホールに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

6歳（2015年）

5月14日、約11か月半の休み明けで迎えた34戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、日本最大規模!芝ざくら滝上特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた36戦目は、ハービンジャー・プレミアム（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた37戦目は、南天特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた38戦目は、Aiba苫小牧祭特別（門別ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦0勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアウヤンテプイに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月4日、中1週で迎えた39戦目は、十勝軽種馬農業協同組合特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦0勝）。7頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

9月1日、中3週で迎えた40戦目は、ジャスタウェイ・プレミアム（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐冬樹騎手（6戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。