グレートベエスト（1987年生、母トキノマツカゼ）
Great Vest
1987.05.19
グレートベエスト（1987年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時15歳）と交配したトキノマツカゼが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北星村田牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着1回、地方17戦11勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上900万下。
経歴
デビュー前
高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（1989年）
10月8日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のニチドウサンダーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
11月19日、中5週で迎えた2戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
12月3日、中1週で迎えた3戦目は、3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。
12月24日、中2週で迎えた4戦目は、佐伯清久騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。
3歳（1990年）
1月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下の七草賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミホノダイスケに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。
2月11日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。
3月4日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は佐伯清久騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。
4月15日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。
5月13日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（3戦0勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。
6月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐伯清久騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。
7月1日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で佐伯清久騎手（5戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。
7月14日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で佐伯清久騎手（6戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。
7月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で佐伯清久騎手（7戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。
11月4日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で佐伯清久騎手（8戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。
11月24日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で佐伯清久騎手（9戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のニッポーデュレンを半馬身振り切って3勝目を収める
12月9日、中1週で迎えた16戦目は、観月橋ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐伯清久騎手（10戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。
4歳（1991年）
1月6日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。
11月3日、約10か月の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は佐伯清久騎手（11戦1勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケイアンドリューに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。
11月24日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（12戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。
12月8日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（13戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。
5歳（1992年）
1月5日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐伯清久騎手（14戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
1月18日、中1週で迎えた22戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。
7月19日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は佐伯清久騎手（15戦1勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。
8月29日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐伯清久騎手（16戦1勝）。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。
9月13日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐伯清久騎手（17戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。
12月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般B1（高知ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。
6歳（1993年）
4月24日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、一般C4-4（高知ダート1300m 小雨/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のサニーアルシドに1馬身の差をつけて久々の実戦を制した。
5月24日、中3週で迎えた28戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のサニーアルシドに2馬身の差をつけて制した。
6月19日、中3週で迎えた29戦目は、水無月特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で徳留康豊騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のマイキヤプテンに1馬身半の差をつけて6勝目をつかんだ。
7月26日、中4週で迎えた30戦目は、ルビー特別（高知ダート1300m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で徳留康豊騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のトッポジージョに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。
9月6日、中5週で迎えた31戦目は、一般C1-2（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で徳留康豊騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のホクトハリケーンに半馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。
10月9日、中4週で迎えた32戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、秋冷特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のハヤノスピードに1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。
11月27日、中6週で迎えた33戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のホリノウイナーをクビ差制して圧巻の7連勝を決めた。
12月29日、中4週で迎えた34戦目は、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は徳留康豊騎手（5戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のホリノウイナーをクビ差制して貫禄の8連勝を決めた。
7歳（1994年）
1月17日、中2週で迎えた35戦目は、一般C1-1（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（6戦6勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のケイアイワカクサに2馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。
2月19日、中4週で迎えた36戦目は、一般B3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で徳留康豊騎手（7戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。10着に敗れた。
3月1日、中0週で迎えた37戦目は、一般B3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で徳留康豊騎手（8戦7勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。
4月9日、中5週で迎えた38戦目は、一般C1-1（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で徳留康豊騎手（9戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャコーワンからアタマ差の2着に甘んじた。
5月23日、中5週で迎えた39戦目は、白鷺特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で徳留康豊騎手（10戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のヴォストーチヌに1馬身の差をつけて勝利数を13に伸ばす
6月27日、中4週で迎えた40戦目は、一般B3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で徳留康豊騎手（11戦8勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。
8月6日、中5週で迎えた41戦目は、一般B2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で徳留康豊騎手（12戦8勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミウエストをクビ差制して1着ゴールを果たした。
10月16日、中9週で迎えた42戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、一般B3（高知ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。10着に終わった。