ヒルノバーゼル（2016年生、母アドマイヤチャーム）

ヒルノバーゼル（2016年6月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋スイスの都市名」。毛色は鹿毛。種牡馬のトゥザグローリー（当時9歳）と交配したアドマイヤチャームが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。主な勝ち鞍は2021年の三つ葉のクローバー2200(一般B2 B3 ハンデ)。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

2月10日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた2戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

3月30日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

12月13日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2020年）

1月10日、中3週で迎えた7戦目は、山本聡紀騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したタイセイグリードに3/4馬身届かず2着に敗北した。

1月30日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、大寒特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月12日、中1週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、馬い津田沼初産み卵を食べよう記念（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーキョーサバクに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月10日、中3週で迎えた10戦目は、一般C1五六七ア（船橋ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミラクルジャガーに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4月1日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1二三（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた12戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四五（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエメラルドスピアーに3馬身の差をつけて3勝目をマークした。

5月8日、中2週で迎えた13戦目は、鍾馗盃（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトワイライトビギンをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

6月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦のWチャンスで京成電鉄グッズを当てま賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

7月15日、中3週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた15戦目は、小暑特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノートゥルレーヴに1馬身半の差をつけて制した。

10月16日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、紫苑特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の養老渓谷特別（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のカレンダーショー2200（船橋ダート2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で本田正重騎手（6戦3勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

12月14日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、湯河原梅林特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田正重騎手（7戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るアップドラフトを途轍もない末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

5歳（2021年）

1月2日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、時計修理のクイック新春記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったダルヴァザに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

1月27日、中3週で迎えた21戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、猛虎特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた22戦目は、猫柳特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた23戦目は、シリウス特別（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の三つ葉のクローバー2200（船橋ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（8戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタイセイグリードに3馬身の差をつけて7勝目を手にした。

5月6日、中6週で迎えた25戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、端午特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

5月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、開成町特別（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた27戦目は、青柳特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（9戦5勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月19日、中3週で迎えた28戦目は、スパイラルカーブ2200（船橋ダート2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホワイトパスをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月10日、中2週で迎えた29戦目は、バルーン特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は沢田龍哉騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた30戦目は、船橋の名伯楽記念（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレオズハウライトをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月28日、中7週で迎えた31戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、総の国記念（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月2日、中4週で迎えた32戦目は、カーネーション2200（船橋ダート2200m 小雨/重）に出走。鞍上は沢田龍哉騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシュプレノンに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6歳（2022年）

1月11日、中5週で迎えた33戦目は、Brilliant・Bell2200（船橋ダート2200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコバルトウィングに半馬身届かず2着に敗北した。