ペールギュント（2002年生、母ツィンクルブライド）

ペールギュント（2002年4月13日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「歌劇のタイトル」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したツィンクルブライドが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地36戦5勝2着4回。2007年の高松宮記念(G1)で2着に入った他、2004年のデイリー杯2歳ステークス(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

7月11日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のコウエイマーブルに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のライラプスに1馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月20日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスムースバリトンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月10日、中3週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルハーティーをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

3月20日、中9週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた8戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

10月29日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2006年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

6月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（6戦1勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた16戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（8戦1勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた18戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワンモアチャッターに1馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

11月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

2月25日、中6週で迎えた22戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（5戦1勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったスズカフェニックスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月29日、中4週で迎えた24戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したキンシャサノキセキに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月19日、中2週で迎えた25戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のスピニングノアールを半馬身振り切って5勝目をゲットした。

6月10日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で上村洋行騎手（8戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、6着に終わった。

9月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で上村洋行騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

10月27日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したサンアディユに半馬身届かず2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では見せ場なく13着に敗れた。

6歳（2008年）

2月10日、中7週で迎えた31戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた32戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（10戦2勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた33戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（11戦2勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

8月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

11月29日、約3か月の休養明けで迎えた35戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた36戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。