シーキングザダイヤ（2001年生、母シーキングザパール）

シーキングザダイヤ（2001年3月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋ダイヤモンド」。毛色は鹿毛。種牡馬のStorm Cat（当時18歳）と交配したシーキングザパールが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦4勝2着4回、地方16戦3勝2着5回、海外3戦0勝。2005年、2006年とジャパンカップダート(G1)で2回2着に入った他、2005年、2006年とフェブラリーステークス(G1)で2回2着に入る活躍をした。その他にも重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月6日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のスピニングノアールをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2004年）

1月31日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフサイチホクトセイに1馬身半の差をつけて制した。

2月28日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカリプソパンチを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月10日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のナイストップボーイを3/4馬身振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

7月8日、G1のジュライカップステークス（イギリス・ニューマケット (ジュライコース)芝1207m）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。20頭立ての17番人気で大外20番ゲートからスタート。12着に終わった。

8月8日、G1のモーリス・ド・ゲスト賞（フランス・ドーヴィル芝1300m）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。18頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。15着に終わった。

12月7日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、G3のとちぎマロニエカップ（宇都宮ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた10戦目は、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るノボジャックを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

4歳（2005年）

1月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、タイムパラドックスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月20日、中3週で迎えた12戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、逃げるメイショウボーラーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月21日、中3週で迎えた13戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月15日、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、G1のシンガポールエアラインズ国際カップ（シンガポール・クランジ芝2000m）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月10日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したユートピアを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた16戦目は、G1のJBCクラシック（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月26日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた17戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたカネヒキリ決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月29日、中4週で迎えた18戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したアジュディミツオーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2006年）

1月25日、中3週で迎えた19戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したアジュディミツオーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月19日、中3週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったカネヒキリにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

9月20日、約7か月の休養明けで迎えた21戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のスターキングマンを3/4馬身振り切って4つ目の重賞タイトルを手にした。

10月9日、中2週で迎えた22戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、G1のJBCクラシック（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（12戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったタイムパラドックスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（13戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったアロンダイトにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月29日、中4週で迎えた25戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

6歳（2007年）

2月18日、中6週で迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（14戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

6月27日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（15戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた29戦目は、Jpn2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（16戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルースリンドをクビ差振り切って5つ目の重賞タイトルをゲットした。

12月29日、中4週で迎えた30戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。