デスパシート（2016年生、母ブロードアピール）

デスパシート（2016年5月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ゆっくり（西）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のパイロ（当時11歳）と交配したブロードアピールが23歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。主な勝ち鞍は2021年のジャニュアリーダッシュ(一般B3 C1 ハンデ)。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月17日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた2戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた3戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月23日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-6（門別ダート1200m 雨/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、アスールプラージャに交わされて3馬身差の2着となった。

8月6日、中1週で迎えた5戦目は、平取和牛導入57周年記念賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマリノガイアに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月22日、中1週で迎えた6戦目は、一般C4-4（門別ダート1200m 雨/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月12日、中2週で迎えた7戦目は、ホクレンの卵「樹のめぐみ」賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジャヌーテソーロに2馬身の差をつけて優勝

9月24日、中1週で迎えた8戦目は、キバナコスモス特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘイセイノキセキに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月3日、連闘で迎えた9戦目は、中原悌二郎賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で阿部龍騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイウェイカイに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月10日、中9週で迎えた10戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のリュウヤに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2020年）

1月9日、中3週で迎えた11戦目は、ありがとう!よみうりランドは70周年（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマサンマサルを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

2月11日、中4週で迎えた12戦目は、馬い八丈島レモンを食べよう記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のレディペレグリンに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のモアイに1馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

4月19日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

2020年4月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定戦の10Rは10倍!船橋買うならSPAT4賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は本田正重騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったマッドアイにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

8月5日、中1週で迎えた16戦目は、ほおずきスプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月30日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦のメープルダッシュ（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンナラヴェリテを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月30日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のオータムダッシュ（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（7戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、アドバイザーに交わされて9馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた19戦目は、ペテルギウス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（8戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた20戦目は、ベストウィッシュスプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（9戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた21戦目は、カプリコーン賞（大井ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で本田正重騎手（10戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたチェリーブリーズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

1月15日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーダッシュ（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田正重騎手（11戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオルガンパイプを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて制した。

2月10日、中3週で迎えた23戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦のヒマラヤユキノシタ賞（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた24戦目は、駿風スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（12戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定戦のマーメイド賞（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた26戦目は、エメラルドスプリント（船橋ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

9月3日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、メープルスプリント（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた28戦目は、明鏡止水賞（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた29戦目は、ガチすぱ!配信中!SPAT4で10倍賞（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で笠野雄大騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

2021年9月30日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。