アスールプラージャ（2016年生、母ダブルオベリスク）

アスールプラージャ（2016年5月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「青い渚（西）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時16歳）と交配したダブルオベリスクが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者はチャンピオンズファーム。主な勝ち鞍は2020年の九段坂賞(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

4月28日、デビュー戦は木幡育也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は504kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月18日、中2週で迎えた2戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

7月23日、中8週で迎えた3戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-6（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るデスパシートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月8日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のジャヌーテソーロに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

9月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、浦河町ソガベツの滝賞（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で落合玄太騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のネフェルリリーを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

10月8日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、日高町商工会特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で落合玄太騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフォルトゥーレに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月11日、中4週で迎えた7戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナイスブロンディに約10馬身の大差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2九十十一（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るセユウハッコーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

12月31日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2一二三（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のカズノワンダーを3/4馬身振り切って圧巻の7連勝を決めた。

4歳（2020年）

2月5日、中4週で迎えた10戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモーガンバローズに1馬身半の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

2月28日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1一二三（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、抜け出したカズノイケヅキにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月22日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、三石昆布温泉蔵三・静内温泉特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は落合玄太騎手（4戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のエスシーヴァローナに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月20日、中3週で迎えた13戦目は、日本一のそばの里幌加内特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（5戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、カネミツロイヤルに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月9日、中6週で迎えた14戦目は、ガンガンポイント貯まる楽天競馬賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のチェリーブリーズに4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月6日、中3週で迎えた15戦目は、東京メガイルミ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（6戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のシザーハンズに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

12月8日、中4週で迎えた16戦目は、九段坂賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（7戦6勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のマイティウォーリアに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

5歳（2021年）

3月8日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、新助坂賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（8戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったプレディクトに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月14日、中4週で迎えた18戦目は、ポイント10倍!春のSPAT4賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（9戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の闘争本能でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた19戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（10戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたチェリーブリーズ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月21日、中2週で迎えた20戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（11戦7勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。