ワールドウインズ（2017年生、母エイジアンウインズ）

ワールドウインズ（2017年3月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「世界の風。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時10歳）と交配したエイジアンウインズが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。2021年の関門橋ステークス(オープン)に勝利した他、2024年の六甲ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したイプシランテに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月24日、中1週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3歳（2020年）

1月19日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロワシャンパーニュに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月2日、中1週で迎えた4戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月16日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのあずさ賞（京都芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、アドマイヤポラリスにハナ差交わされて2着に甘んじた。

6月27日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの北斗特別（函館芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアラスカに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月22日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヘイルメリーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月17日、中7週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの宇佐特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジュンライトボルトに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

2月7日、中2週で迎えた10戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパンサラッサをクビ差振り切って制した。

3月28日、中6週で迎えた11戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた12戦目は、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（5戦3勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

7月4日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月17日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた16戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2022年）

2月6日、中9週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた19戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた20戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

4月30日、中6週で迎えた21戦目は、鷲頭虎太騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月24日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

10月2日、中9週で迎えた24戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月10日、中9週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

6歳（2023年）

6月17日、約6か月半の休み明けで迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

7歳（2024年）

2月10日、約6か月半の休み明けで迎えた28戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月25日、中1週で迎えた29戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた30戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたボルザコフスキー決め手に屈してハナ差の2着となった。