トミケンシャイリ（2018年生、母クインズアダマン）

トミケンシャイリ（2018年2月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+詩(スワヒリ語)」。毛色は芦毛。種牡馬のブラックタイド（当時17歳）と交配したクインズアダマンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はタイヘイ牧場。2021年の東海ダービーを連覇した他、2021年の秋の鞍(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、タイヘイ牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、富樫賢二によって864万円で落札された。

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月11日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は530kg。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた2戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

3歳（2021年）

3月12日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシングンジェットに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月25日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエルシノアに約13馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイスフィアに約12馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

4月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦のツバメ特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で今井貴大騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオーゴンキングに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の駿蹄賞（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今井貴大騎手（4戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブンブンマルに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月15日、中5週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の東海ダービー（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で今井貴大騎手（5戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブンブンマルに4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのけやき杯（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で今井貴大騎手（6戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったスズノスケにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中3週で迎えた10戦目は、ペリドットオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で今井貴大騎手（7戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナムラムツゴローに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月11日、中8週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞の秋の鞍（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で今井貴大騎手（8戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイグナイターに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月2日、中2週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で今井貴大騎手（9戦8勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で今井貴大騎手（10戦8勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月31日、中4週で迎えた14戦目は、地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で今井貴大騎手（11戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4歳（2022年）

1月20日、中2週で迎えた15戦目は、地方重賞のマイル争覇オープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で今井貴大騎手（12戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のキーグラウンドに4馬身の差をつけて9勝目を挙げた。

2月4日、中1週で迎えた16戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で今井貴大騎手（13戦9勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のナムラマホーホに4馬身の差をつけて10勝目を達成した。

3月10日、中4週で迎えた17戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は15戦連続で今井貴大騎手（14戦10勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で今井貴大騎手（15戦10勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で今井貴大騎手（16戦10勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

12月8日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた20戦目は、師走昇竜戦（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で今井貴大騎手（17戦10勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハローマイキーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

5歳（2023年）

1月4日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で今井貴大騎手（18戦11勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

2月2日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で今井貴大騎手（19戦11勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた23戦目は、サファイアオープン（名古屋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は21戦連続で今井貴大騎手（20戦11勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

6歳（2024年）

2月28日、約12か月半の休養明けで迎えた24戦目は、東浦特別（名古屋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で今井貴大騎手（21戦11勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったイーヴンキールに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月13日、中1週で迎えた25戦目は、蛤特別（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は23戦連続で今井貴大騎手（22戦11勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた26戦目は、サクラオープン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で今井貴大騎手（23戦11勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリノクリスティーをクビ差だけ差し切って久々に白星を挙げた。

6月7日、中9週で迎えた27戦目は、大畑慧悟騎手を鞍上に迎えて、鈴蘭特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた28戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C1-5（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。