シンワエルシド（2004年生、母トミシヤーク）

シンワエルシド（2004年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノエルシド（当時7歳）と交配したトミシヤークが24歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は富岡廣光。戦績は、中央平地6戦0勝、地方23戦14勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年の子馬座特別(一般B1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、リバーヴァレーファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、鹿行牧場によって745.5万円で落札された。

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月29日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

3歳（2007年）

4月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びが鈍く18着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた5戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

9月7日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、山本茜騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったネヴァキッスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本茜騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケーニッヒに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本茜騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネヴァキッスに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

10月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本茜騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマヤノアシビに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月26日、中0週で迎えた11戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で山本茜騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のメイドカフェをアタマ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

11月16日、中2週で迎えた12戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、川崎颯柊誕生記念（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミリオンバンブーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月6日、中2週で迎えた13戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したミサキテンリュウにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月24日、中2週で迎えた14戦目は、名古屋チャレンジカップキューピット賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

4歳（2008年）

1月2日、連闘で迎えた15戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメルシードリームを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って断トツ人気に応えた。

6月4日、約5か月の休養明けで迎えた16戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のメイショウリップルに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月27日、中2週で迎えた17戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したガランにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月17日、中2週で迎えた18戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンケイサウージに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月7日、中2週で迎えた19戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフオテイクリークを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って断トツ人気に応えた。

8月22日、中1週で迎えた20戦目は、サルスベリ特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のデルマジョンに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月4日、中1週で迎えた21戦目は、長月特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（9戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーホウマリンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月1日、中3週で迎えた22戦目は、天秤座特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で戸部尚実騎手（10戦7勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタイショウロマンに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月20日、中2週で迎えた23戦目は、子馬座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で戸部尚実騎手（11戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミリオンバンブーに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月3日、中1週で迎えた24戦目は、祝・園田JBC!来年は名古屋でJBC!（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で戸部尚実騎手（12戦9勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったヒシロシオにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた25戦目は、一般B2（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で戸部尚実騎手（13戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、ツルマルツイモツイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2009年）

6月2日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、祝☆第2の人生!織田完引退記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で戸部尚実騎手（14戦9勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた27戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で戸部尚実騎手（15戦9勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアポロハニービーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月21日、中2週で迎えた28戦目は、マックル賞（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は山本茜騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンビッグシーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月10日、中2週で迎えた29戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（16戦10勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。