エーシンビッグシー（2006年生、母キョウエイコロナ）

エーシンビッグシー（2006年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大きい（父名のイニシャルＢより）＋母名のイニシャル」。毛色は芦毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時17歳）と交配したキョウエイコロナが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地16戦1勝、中央障害3戦0勝、地方17戦6勝2着5回。2009年のまる顔天然系朝倉美保来場記念に勝利した他、2009年のMRO金賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、平井豊光によって2,152.5万円で落札された。

小崎憲厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

6月28日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月7日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、A.ガルシア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。

3歳（2009年）

1月15日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインドリーム特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のモリトキボウを半馬身振り切って初白星を挙げた。

2月1日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

2月21日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

4月28日、中8週で迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーベリーに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキングゴールドオーに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月5日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのまる顔天然系朝倉美保来場記念（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメモリーチェンバーに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

6月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のオッズパーク・ファンセレクションin笠松（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったシルバーウインドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月21日、中3週で迎えた11戦目は、マックル賞（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシンワエルシドを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

8月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスギノブライアンを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月12日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

10月31日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。13着に敗れた。

12月5日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。11着に終わった。

4歳（2010年）

1月17日、中5週で迎えた16戦目は、仲田雅興騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。14着に終わった。

9月20日、約8か月の休養明けで迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月2日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

11月21日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（2011年）

3月19日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフローズンタイムを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

4月24日、中2週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の十日町特別（新潟ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

6月11日、中6週で迎えた24戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の小千谷特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

11月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の黒埼特別（新潟ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月4日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

6歳（2012年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から41kg増やして迎えた27戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、山口シネマ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた28戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、猪名川彫刻の道特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、マッハタイザンに半馬身交わされて2着となった。

2月14日、中1週で迎えた29戦目は、フェブラリーカップ（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた30戦目は、三菱電機オーロラビジョン特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は板野央騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったエリモアラルマに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

3月14日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた31戦目は、食のブランド「淡路島」特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のトウショウヴィゴラをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月5日、中2週で迎えた32戦目は、4歳以上A1（園田ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

4月19日、中1週で迎えた33戦目は、ラジオ関西558賞（園田ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノブリガデイロに半馬身届かず2着となった。

5月2日、中1週で迎えた34戦目は、相生ペーロン祭特別（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は木村健騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた35戦目は、パール特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた36戦目は、近松のまちあまがさき特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は板野央騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。