トウケイヘイロー（2009年生、母ダンスクィーン）

トウケイヘイロー（2009年4月22日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドヘイロー（当時12歳）と交配したダンスクィーンが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中村和夫。戦績は、中央平地24戦8勝2着1回、海外3戦0勝。2013年の香港カップ(香・G1)で2着に入った他、2013年の札幌記念(G2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

2歳のとき、中村和夫から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

7月31日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るロベルクランツを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月4日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月30日、中5週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレオアクティブに1馬身半の差をつけて優勝

12月18日、中6週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

3歳（2012年）

1月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

3月17日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた8戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でN.ピンナ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

7月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサイレントソニックを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月11日、中2週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、抜け出したエーシンハーバーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2013年）

3月3日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエーシンミズーリに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を制した。

3月31日、中3週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のダイワマッジョーレをクビ差振り切って重賞初制覇を遂げる

5月11日、中5週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた15戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のエクスペディションに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

7月14日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアンコイルドに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

8月18日、中4週で迎えた17戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアスカクリチャンに6馬身の差をつけて3連勝で4つ目の重賞タイトルを奪取した。

10月27日、中9週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

12月8日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったAkeed Mofeedから1馬身差の2着となった。

5歳（2014年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

3月29日、G1のドバイデューティーフリー（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月18日、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G1のシンガポールエアラインズ国際カップ（シンガポール・クランジ芝2000m）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月24日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

6歳（2015年）

6月6日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7月12日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

8月23日、中5週で迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

10月3日、中5週で迎えた27戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。