アービルコマサ（1993年生、母ホウザンビーナス）

アービルコマサ（1993年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアスワン（当時14歳）と交配したホウザンビーナスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）グリーン農林。戦績は、中央平地6戦1勝、地方29戦9勝2着11回。主な勝ち鞍は1996年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

田子冬樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月13日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のスタープロテウスをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3月16日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた7戦目は、渡辺正彦騎手を鞍上に迎えて、4歳C2（水沢ダート1400m 小雪/不良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のヒロイモーションに6馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

12月16日、連闘で迎えた8戦目は、4歳C1（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺正彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のハシノキタイに2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4歳（1997年）

1月3日、中2週で迎えた9戦目は、5歳C1（水沢ダート1400m 雪/不良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺正彦騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のノムラライデンオーをクビ差制して4勝目を挙げた。

4月14日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、一般C1（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺正彦騎手（3戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウケイダンサーから2馬身差の2着に敗北した。

4月27日、中1週で迎えた11戦目は、石桜杯（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺正彦騎手（4戦3勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったアテヨーノスペインから1馬身差の2着となった。

5月12日、中1週で迎えた12戦目は、一般C1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺正彦騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた13戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺正彦騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったキタノレインボーから2馬身差の2着となった。

8月31日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺正彦騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンコウガルニエからクビ差の2着に甘んじた。

9月15日、中1週で迎えた15戦目は、早川順一騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったサツキエンゼルから1馬身半差の2着に敗北した。

9月28日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は渡辺正彦騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったリュウフロリストからクビ差の2着に惜敗した。

11月22日、中7週で迎えた17戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺正彦騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のナイスエースに3馬身の差をつけて5勝目を手にした。

12月29日、中4週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のスズノオーに6馬身の差をつけて6勝目をゲットした。

5歳（1998年）

1月21日、中2週で迎えた19戦目は、両国特別（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く持ち堪えて、最後は2着のホウザンファルコンに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月22日、中4週で迎えた20戦目は、アメジスト賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ダンシングマウントに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3月9日、中1週で迎えた21戦目は、望春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

4月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、佐藤正晃騎手を鞍上に迎えて、トゥインクルレースオープニング特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神でしぶとく粘り込んで、最後は2着のタカラブレンディーに3馬身の差をつけて8勝目を掴み取った。

5月15日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の’98スターライトカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正晃騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた24戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、スピカ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、トーシンウイナーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

6月20日、中2週で迎えた25戦目は、ポートサイド賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のホウエイパーシャに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月10日、中2週で迎えた26戦目は、ドラマチックナイト賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のウメノセダンをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月27日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の’98サマーナイトカップ（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

11月13日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、ハンデ戦のトパーズ賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた29戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’98ロイヤルカップ（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の’98グローリーカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、リンドダルタニアンに交わされて8馬身差の2着に敗北した。

6歳（1999年）

1月21日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の’99ウインターカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の’99ベイサイドカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤正晃騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、ヨシノテイオーに3/4馬身交わされて2着となった。

2月25日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の’99メトロポリタンカップ（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正晃騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3月25日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の’99スプリングカップ（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤正晃騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦のケンタウルス賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤正晃騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、スタートザウェイに交わされて2馬身差の2着となった。