ワイルドラズベリー（2007年生、母ディアアドマイヤ）

ワイルドラズベリー（2007年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「野生のラズベリー」。毛色は鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時9歳）と交配したディアアドマイヤが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着2回。2010年のローズステークス(牝G2)で2着に入った他、2010年の秋華賞(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤英子によって1,680万円で落札された。

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月6日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のウォンビーロングを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したアグネスワルツを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3歳（2010年）

1月17日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアイアムルビーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月6日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

4月11日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

5月29日、中6週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のディオメデスに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

9月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアニメイトバイオにアタマ差届かず2着となった。

10月17日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4歳（2011年）

4月2日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月15日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

11月6日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた13戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

5歳（2012年）

1月9日、中5週で迎えた14戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

2月19日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に敗れた。