マイクラリネット（2000年生、母Weekend Flight）

マイクラリネット（2000年2月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「私のクラリネット」。毛色は芦毛。種牡馬のRubiano（当時13歳）と交配したWeekend Flightが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦5勝2着7回、中央障害5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の境港特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は494kg。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

11月9日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月8日、中3週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2003年）

8月10日、約8か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、マイネルヒュージにクビ差交わされて2着となった。

8月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたトーセンイレイシャ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサンエムウルフに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2004年）

7月4日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のナリタダンディをハナ差振り切って久々の一戦を物にした。

7月24日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の久留米特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

9月19日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったホットテーブルに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で熊沢重文騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したメイショウエイシを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のロケットブースターをクビ差振り切って制した。

5歳（2005年）

2月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（10戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、ペルフェットにクビ差交わされて2着となった。

3月13日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（11戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

4月17日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（12戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

5月14日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイガノガイにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハウンドコップを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って優勝

6歳（2006年）

2月4日、約8か月の休養明けで迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

3月26日、中2週で迎えた22戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたイーグルドライバー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月16日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（13戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

11月19日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のトウショウパワーズをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7歳（2007年）

1月7日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（14戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（15戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のアウトオブサイトに1馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

3月18日、中4週で迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（16戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったマウントフォンテンから1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた30戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3140m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（17戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月23日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた31戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

8歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた32戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3190m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。11着に敗れた。