ビンチトール（1983年生、母ミスイワガワ）

ビンチトール（1983年3月1日）は、日本の競走馬、種牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は栗毛。種牡馬のキリータイシヨー（当時9歳）と交配したミスイワガワが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は重田利明。戦績は、中央平地24戦7勝2着4回。1986年のタマツバキ記念(重賞)に勝利した他、1986年のセイユウ記念(重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

1歳（1985年）

6月23日、12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のセキノシルバーをハナ差制して勝利を手に入れた。

8月3日、5頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のマツタカラオーに2馬身半の差をつけて勝利を手にした。

8月24日、9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のタニザホーマーに1馬身半の差をつけてトップでゴールインした。

10月19日、10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったチヤフルガイから3馬身差の2着に敗北した。

3歳（1986年）

4月19日、アラ系4歳以上オープン（新潟芝1600m 外回り晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は中野栄治騎手。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

5月3日、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は小迫次男騎手。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

6月8日、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1800m 晴/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は小島太騎手。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では賦性の闘争本能でゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

6月21日、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1200m 晴/稍重）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月5日、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月13日、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1800m 曇/不良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったミトモスイセイにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

8月2日、アラ系4歳以上オープン（函館芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は田所秀孝騎手。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアイサダに1馬身半の差をつけて勝利した。

8月30日、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田所秀孝騎手。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

9月14日、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のロータリーアイドルを半馬身振り切って勝利を挙げた。

10月4日、アラ系4歳以上オープン（福島芝1700m 雨/重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は小迫次男騎手。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、マウントシャトーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

11月9日、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は中野栄治騎手。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（1987年）

3月1日、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったミトモスイセイに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗れた。

3月15日、アラ系4歳以上オープン（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は田面木博公騎手。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

3月29日、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 小雨/良）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月26日、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（新潟芝2000m 外回り雨/重）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は小迫次男騎手。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月10日、アラ系4歳以上オープン（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のシロキタタローをクビ差振り切ってトップでゴールインした。

5月30日、アラ系4歳以上オープン（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月28日、アラブステークス（札幌ダート1500m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は東信二騎手。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

7月19日、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

8月8日、アラ系4歳以上オープン（函館芝1200m 雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は玉井智光騎手。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジニアスランナーを上がり1位の末脚で半馬身差し切ってトップでゴールに飛び込んだ。