ジョウノマジシャン（1997年生、母ジョウノカオルコ）

ジョウノマジシャン（1997年4月25日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のジェネラス（当時9歳）と交配したジョウノカオルコが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム（株）。戦績は、中央平地13戦1勝、中央障害1戦0勝、地方27戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2000年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

8月15日、デビュー戦は山本康志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず16着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2000年）

2月6日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノボブライアンに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月13日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

4月16日、中8週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

4月29日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳500万下のたけのこ賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で青木芳之騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本康志騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

11月28日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、’00フレンドリーサドル特別（6）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、最後はベルグライアンと並んで3着同着となった。

12月16日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に敗れた。

4歳（2001年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

2月8日、中4週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、フェブラリースター賞（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のオートマリリンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月11日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

3月31日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り雪/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は青木芳之騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

5月12日、中5週で迎えた14戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

5歳（2002年）

3月3日、約10か月の休養明けで迎えた15戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

5月3日、中8週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は山本康志騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月9日、中4週で迎えた17戦目は、沖野耕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の一般（益田ダート1350m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のセンターショットに9馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6月29日、中2週で迎えた18戦目は、秋元耕成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の高島特別（益田ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のシャダヴァンに4馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

7月6日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦の一般（益田ダート1350m 晴/良）に出走。鞍上は沖野耕二騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のヤングマーチに半馬身の差をつけて勝利をモノにする

6歳（2003年）

6月24日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた20戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、銀河特別（大井ダート1590m 内回り雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゴールデンカロをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

7月5日、中1週で迎えた21戦目は、一般C2三四（大井ダート1390m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のガッサンライデンを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月24日、中2週で迎えた22戦目は、一般C1八九（大井ダート1390m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るプラチナビコーを豪快な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

8月14日、中2週で迎えた23戦目は、一般C1四（大井ダート1590m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた24戦目は、海王星特別（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（4戦2勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた25戦目は、一般C1四（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

7歳（2004年）

3月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、一般C2四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井忍騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた27戦目は、おひつじ座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井忍騎手（7戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた28戦目は、りょうけん座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井忍騎手（8戦2勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた29戦目は、一般C2二三四（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で酒井忍騎手（9戦2勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5月20日、中1週で迎えた30戦目は、一般C2三（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で酒井忍騎手（10戦2勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

5月31日、中1週で迎えた31戦目は、一般C2三（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で酒井忍騎手（11戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた32戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったマキバサンディーに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

7月7日、中1週で迎えた33戦目は、北千住特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた34戦目は、葛西特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

8月2日、中0週で迎えた35戦目は、葛飾区特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた36戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったリンクスダイヤを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月14日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた37戦目は、ドラマティックナイト賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた38戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（大井ダート1400m 雨/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るベリーベストを鬼脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

10月12日、中1週で迎えた39戦目は、一般C1四五（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったシンボリプジョーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月2日、中2週で迎えた40戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、フレンドシップジョッキー（大井ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた41戦目は、加藤和博騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（大井ダート1400m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。