セラフィックロンプ（2004年生、母エルソル）

セラフィックロンプ（2004年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天使のようなお転婆娘」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したエルソルが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は守矢牧場。戦績は、中央平地37戦5勝2着4回。2008年の愛知杯(牝ハンデG3)に勝利した他、2010年の愛知杯(牝ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

2月24日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

5月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルタカフィンガーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

7月29日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、6着に入り込んだ。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月10日、中2週で迎えた6戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったオペラブラーボにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

12月23日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のローレルナイトに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

4歳（2008年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月23日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、シルバーブレイズに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月27日、中4週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るナイスヴァレーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

5月25日、中3週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月4日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のチェレブリタをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5歳（2009年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（3戦2勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（5戦2勝）。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい18着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

8月30日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は宮崎北斗騎手（6戦2勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、6着を確保した。

12月19日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6歳（2010年）

1月17日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は宮崎北斗騎手（7戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

2月20日、中1週で迎えた25戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（8戦2勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

4月11日、中6週で迎えた26戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた27戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた28戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

6月20日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（10戦2勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ブライティアパルスにクビ差交わされて2着となった。

10月17日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（11戦2勝）。17頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したテイエムオーロラに半馬身届かず2着となった。

11月14日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（12戦2勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（13戦2勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のブロードストリートをハナ差振り切って重賞2勝目をマークした。

7歳（2011年）

2月13日、中7週で迎えた33戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮崎北斗騎手（14戦3勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宮崎北斗騎手（15戦3勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

6月19日、約3か月の休み明けで迎えた35戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で宮崎北斗騎手（16戦3勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

10月16日、約4か月の休養明けで迎えた36戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で宮崎北斗騎手（17戦3勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

12月18日、中8週で迎えた37戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で宮崎北斗騎手（18戦3勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。