セイルオンセイラー（2019年生、母クリムゾンブーケ）

セイルオンセイラー（2019年1月24日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のドレフォン（当時6歳）と交配したクリムゾンブーケが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の鳳雛ステークス(オープン)で3着に入った他、2024年のくろゆり賞に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、橋元勇氣によって4,752万円で落札された。

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイカフォルゴーレを次元の違う末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

10月16日、中4週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったベストリーガードに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月12日、中7週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、ウェルカムニュースにハナ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（2022年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョイスに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの鶴ヶ城特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブルーカルセドニーに1馬身3/4の差をつけて断然人気に応えた。

11月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月4日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの市川ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

4歳（2023年）

5月21日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

7月22日、中8週で迎えた11戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAアプリリリース記念（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

11月16日、中5週で迎えた13戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、東海菊花賞（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた14戦目は、タンザナイト特別（名古屋ダート920m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

5歳（2024年）

1月4日、中2週で迎えた15戦目は、友森翔太郎騎手を鞍上に迎えて、名古屋記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた16戦目は、ウインター争覇（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で友森翔太郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のコンビーノをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

3月6日、中5週で迎えた17戦目は、夢見月特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で友森翔太郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のソーラーフレアに2馬身の差をつけて優勝

3月20日、中1週で迎えた18戦目は、マーチカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で友森翔太郎騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ツムタイザンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月29日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、飛山濃水杯（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で友森翔太郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコンビーノに2馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

5月23日、中2週で迎えた20戦目は、オグリキャップ記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で友森翔太郎騎手（5戦3勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、サマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で友森翔太郎騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、エイシンヌウシペツに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月15日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、くろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で友森翔太郎騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のニシケンボブに2馬身の差をつけて優勝

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で友森翔太郎騎手（8戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンヌウシペツに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。