ライスシャワー（1989年生、母ライラツクポイント）

ライスシャワー（1989年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。1995年にJRA賞特別賞（特別敢闘賞）を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時10歳）と交配したライラツクポイントが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者はユートピア牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着5回。1993年、1995年と天皇賞（春）(G1)を2勝した他、1992年の菊花賞(G1)に勝利するなど、G1級競走3勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

飯塚好次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

8月10日、デビュー戦は水野貴広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は446kg。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダイイチリユモンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた2戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は水野貴広騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のアララットサンをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

3歳（1992年）

3月29日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 小雨/重）に出走。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

4月19日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミホノブルボンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したレガシーワールドにアタマ差届かず2着に惜敗した。

10月18日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したミホノブルボンを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミホノブルボンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて最後の一冠を射止めた。

12月27日、中6週で迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

4歳（1993年）

2月21日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 小雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったマチカネタンホイザにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月21日、中3週で迎えた13戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のイタリアンカラーに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月25日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメジロマックイーンに2馬身半の差をつけて春の盾を奪取した。

9月19日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（9戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月31日、中5週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手（10戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場均騎手（11戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場均騎手（12戦3勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（1994年）

2月13日、中6週で迎えた19戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で的場均騎手（13戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月20日、中4週で迎えた20戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で的場均騎手（14戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ステージチャンプにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月25日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で的場均騎手（15戦3勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（1995年）

2月12日、中6週で迎えた22戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で的場均騎手（16戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた23戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は15戦連続で的場均騎手（17戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は16戦連続で的場均騎手（18戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のステージチャンプをハナ差振り切ってG1・3勝目を挙げた。

6月4日、中5週で迎えた25戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で的場均騎手（19戦4勝）。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。競走中止となった。