フラーレン（2017年生、母ダストアンドダイヤモンズ）

フラーレン（2017年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ダイヤモンドより硬いと云われるハイパーダイヤモンドの原材料」。毛色は鹿毛。種牡馬のPioneerof the Nile（当時11歳）と交配したダストアンドダイヤモンズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月28日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったヤウガウに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月28日、中6週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンガネーシャに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

5月30日、約7か月半の休養明けで迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月7日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドマイヤメティスに7馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

4歳（2021年）

2月27日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月16日、中7週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月21日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったワンダーエカルテに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月31日、中9週で迎えた13戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのおけさ特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

12月4日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアリエノールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

1月9日、中4週で迎えた15戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの濃尾特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったレプンカムイにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3月19日、中9週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの矢作川特別（中京ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレガーメペスカを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

4月30日、中5週で迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの東北ステークス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のテイエムマグマに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

10月6日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（2023年）

2月4日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

2023年3月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月1日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（6戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。