クリュギスト（2006年生、母ケルトシャーン）

クリュギスト（2006年9月30日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「クリュッグ（シャンパーニュ）の愛好家」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時14歳）と交配したケルトシャーンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着6回、地方3戦2勝。主な勝ち鞍は2009年の矢作川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

8月2日、デビュー戦は伊藤工真騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は516kg。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月6日、中4週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた3戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、サッポロドラフトワン賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るシーギリアレディーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた4戦目は、一般D2-2（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るジャズロックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月13日、中5週で迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアドベンティストに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月27日、中1週で迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るレッドボルサリーノを豪快な末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

4歳（2010年）

1月30日、中4週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトーホウオルビスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月20日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の田川特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、キクノアポロにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月26日、中1週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八女特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキラウエアに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月26日、中0週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルオベリスクにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月29日、中5週で迎えた15戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウダグザを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月5日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

6歳（2012年）

1月5日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたシルクシュナイダー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月12日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったアイファーソングに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

5月5日、中8週で迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

7歳（2013年）

4月27日、約12か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の1990sダービーメモリーズナリタブライアンカップ（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。