ロマンチック（2010年生、母オークスピリッツ）

ロマンチック（2010年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時14歳）と交配したオークスピリッツが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は村上牧場。戦績は、地方24戦10勝2着6回。2012年の九州ジュニアチャンピオン(地方重賞)に勝利した他、2013年の飛燕賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東眞市厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2012年）

8月12日、デビュー戦は山口勲騎手を鞍上に据えて、2歳（佐賀ダート900m 曇/不良）に出走。馬体重は430kg。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したチェルシーダンスを差し切れず、3馬身差の2着となった。

8月26日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタカノアラエビスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月9日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスターオブラヴに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月7日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のシリウス特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカシノアルテミスに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月26日、中2週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフレンドクィーンに約11馬身の大差をつけて断然人気に応えた。

12月15日、中6週で迎えた6戦目は、師走特別（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグレイトフルレターに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3歳（2013年）

1月20日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビックナゲットに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

2月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の飛燕賞（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で山口勲騎手（7戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のビックナゲットに5馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月10日、中2週で迎えた9戦目は、すみれ特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で山口勲騎手（8戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るグランデアトレを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って圧巻の7連勝を決めた。

11月24日、約8か月半の休み明けで迎えた10戦目は、霜月特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山口勲騎手（9戦7勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた11戦目は、水仙特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で山口勲騎手（10戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンスインザスカイに2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4歳（2014年）

8月24日、約8か月半の休養明けで迎えた12戦目は、プロミネントカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で山口勲騎手（11戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた13戦目は、11月3日JBC盛岡開催記念（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で山口勲騎手（12戦8勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエッフェルを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月4日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山口勲騎手（13戦9勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったコスモウィローに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で山口勲騎手（14戦9勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた16戦目は、小雪賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で山口勲騎手（15戦9勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ゴールドペンダントに半馬身交わされて2着となった。

12月14日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で山口勲騎手（16戦9勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ゴールドペンダントに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月27日、中1週で迎えた18戦目は、ファンタジーカップ（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は18戦連続で山口勲騎手（17戦9勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のタカノアラエビスに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（2015年）

2月1日、中4週で迎えた19戦目は、節分賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は19戦連続で山口勲騎手（18戦10勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で山口勲騎手（19戦10勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた21戦目は、ブリリアントカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は21戦連続で山口勲騎手（20戦10勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタガノブリガデイロに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

3月21日、中2週で迎えた22戦目は、ファンタスティックカップ（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は22戦連続で山口勲騎手（21戦10勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は23戦連続で山口勲騎手（22戦10勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上A2（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は24戦連続で山口勲騎手（23戦10勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。