ムーンレスナイト（2004年生、母Quarter Moon）

ムーンレスナイト（2004年1月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「月の出てない夜」。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時18歳）と交配したQuarter Moonが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回、中央障害9戦2勝2着3回。2009年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月12日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったデスティニーローグに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（2007年）

3月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のエーシントゥルボーを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

3月31日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

6月10日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩木山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず最後はメジャーオブラヴと並んで10着同着となった。

8月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたヤマビコ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月11日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したソレックスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

9月30日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアートオブウォーを凄まじい末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月13日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4歳（2008年）

8月9日、約9か月の休養明けで迎えた14戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナムラウシワカマルに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

8月24日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

9月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

12月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

12月28日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

5歳（2009年）

1月17日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の初咲賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月1日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のマイネルファーマに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

3月15日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（9戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（10戦2勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり18着に敗れた。

7月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内雨/稍重）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月12日、中7週で迎えた24戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったエヒテンヴィーゼから2馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったツアーデフォースから3馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中3週で迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったウインドストームから2馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のブルーポラリスに約21馬身の大差をつけて制した。

12月5日、中1週で迎えた28戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールデンシャインに1馬身1/4の差をつけて6勝目を獲得した。

7歳（2011年）

8月20日、約21か月の休養明けで迎えた29戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。13着に敗れた。

9月25日、中4週で迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐雄祐騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月30日、中4週で迎えた31戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。9着に敗れた。