ピエナビーチ（2017年生、母ビーチフラッグ）

ピエナビーチ（2017年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したビーチフラッグが21歳のときに産んだ14番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2021年の湘南平塚七夕まつり2021記念(一般C2一二三)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、本谷兼三によって1,944万円で落札された。

長谷川浩大厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

2月29日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月10日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

6月27日、中6週で迎えた4戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエクストラノートに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、中4週で迎えた6戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、キヨセに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月3日、中1週で迎えた7戦目は、大黒天賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月28日、中3週で迎えた8戦目は、初雪草賞（川崎ダート1500m 雪/不良）に出走。鞍上は4戦連続で笹川翼騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のベルウッドアサヒに1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

5月24日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、一般C2一二三（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で笹川翼騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたリベリアスハート決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月15日、中2週で迎えた10戦目は、湘南平塚七夕まつり2021記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で笹川翼騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラップクラップを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月6日、中2週で迎えた11戦目は、露草賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で笹川翼騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したオーバーハングにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月29日、中2週で迎えた12戦目は、やまなみ五湖「宮ケ瀬湖」賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で笹川翼騎手（7戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリターテソーロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月31日、中4週で迎えた13戦目は、紫露草賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で笹川翼騎手（8戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンエイキャピタルを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月11日、中9週で迎えた14戦目は、水引賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で笹川翼騎手（9戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月15日、中4週で迎えた15戦目は、沈丁花賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で笹川翼騎手（10戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5歳（2022年）

1月2日、中2週で迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、双六賞（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた17戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、王者の眼差し賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

6月13日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、くろうま賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（11戦5勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフィスラーを半馬身振り切って久しぶりの一戦を制した。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C1一二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた20戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、VTuber鳳玲天々記念（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったシズヨシに詰め切れず、9馬身差の2着となった。

8月29日、中2週で迎えた21戦目は、法師蝉特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた22戦目は、日和風特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

6歳（2023年）

3月2日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、一般C1一二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（12戦6勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた24戦目は、ブラッドストーン特別（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（13戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったカードに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中1週で迎えた25戦目は、キングダム賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（14戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月18日、中5週で迎えた26戦目は、新原周馬騎手を鞍上に迎えて、レイノ賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた27戦目は、くろうま賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は和田譲治騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったブラックオパールに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月6日、中2週で迎えた28戦目は、フォーカード賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月15日、中9週で迎えた29戦目は、手裏剣賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた30戦目は、旗印賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた31戦目は、初霜特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田譲治騎手（6戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた32戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、討ち入り特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月22日、連闘で迎えた33戦目は、冬至の日特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のハクサンマックスに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

7歳（2024年）

1月4日、中1週で迎えた34戦目は、宮下瞳騎手を鞍上に迎えて、名古屋記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた35戦目は、江南特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたブエナディオサ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月31日、中1週で迎えた36戦目は、白魚特別（名古屋ダート1500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた37戦目は、清須特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた38戦目は、河豚特別（名古屋ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタマモモンレーブに2馬身半の差をつけて8勝目を掴み取った。

3月15日、中1週で迎えた39戦目は、アメジストオープン（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた40戦目は、桜鱒特別（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた41戦目は、クレマチス特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。