タマモストロング（1995年生、母サンドピアリス）

タマモストロング（1995年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時7歳）と交配したサンドピアリスが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地19戦8勝2着1回、地方12戦3勝2着3回。2000年のマーチステークス(ハンデG3)に勝利した他、2001年のかしわ記念(G3)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

4歳（1999年）

5月16日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、5歳以上500万下（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月23日、連闘で迎えた2戦目は、宇田登志夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメフィストフェレスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月13日、中2週で迎えた3戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宇田登志夫騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったマーブルゼファーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月26日、中1週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で宇田登志夫騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

8月7日、中5週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

9月18日、中2週で迎えた7戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

10月16日、中3週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月21日、中4週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のヤマニンメルティに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るテツリリーを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を手に入れた。

5歳（2000年）

1月6日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエーピーハルコッチを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

1月29日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小池隆生騎手（5戦3勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のタニノポリシーに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月13日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小池隆生騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマーブルシークに1馬身1/4の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月5日、中2週で迎えた14戦目は、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で小池隆生騎手（7戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマートボーイを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

3月25日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で小池隆生騎手（8戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマートボーイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

9月2日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で小池隆生騎手（9戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

9月20日、中2週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた17戦目は、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で小池隆生騎手（10戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサプライズパワーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月9日、中2週で迎えた18戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で小池隆生騎手（11戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハカタビッグワンに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月31日、中2週で迎えた19戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で小池隆生騎手（12戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のブリリアントロードに6馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月25日、中3週で迎えた20戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で小池隆生騎手（13戦9勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月29日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた21戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で小池隆生騎手（14戦9勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

6歳（2001年）

1月26日、中3週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

2月18日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた24戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月22日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（15戦9勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた26戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（16戦9勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた27戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（17戦9勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のノボトゥルーをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月26日、中3週で迎えた28戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（18戦10勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

9月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、G3の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（19戦10勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアグネスデジタルに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月8日、中2週で迎えた30戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小池隆生騎手（20戦10勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったミラクルオペラに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

7歳（2002年）

9月18日、約11か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小池隆生騎手（21戦10勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。